AMD Mobile AthlonXP-M  2600+を使ってみる

モバアスことAMD Mobile AthlonXP-M 2600+を購入し、Linuxマシンを一台作ってみる。目標は、消費電力の少ないこと、そこそこのパフォーマンスが出ることの2点である。

構成 構成は以下の通り
AMD Mobile AthlonXP-M 2600+
Bus Freq 133MHz (266MHz), Vcore 1.45V, Core Freq 2GHz
FSB: 133, コア電圧1.45V, 実クロック2GHzという仕様らしい。

ボード: Aopen AK77-600N http://aopen.jp/products/mb/ak77-600n.html
メモリ: DDR 333 512MB x 2 (1GB)
HDD: Maxtor M6Y080P0 (80GB) x2
CD-ROM x 1
ファン: CPUファン x 1, 15cm x 1, 8cm x 2
電源: 400W

この組み合わせで何も考えず組み立て、Debian GNU/Linuxをインストールする。問題なくインストール完了。bf24のカーネルではボードのチップが対応していないようで、ハードディスクのDMAが効かず遅い。カーネル2.6.8をダウンロードしてコンパイル。問題なく動く。まずは最低限のことはクリアした。

[九十九電器へのリンク]
AOpen AK77-600N icon
iconicon

CPUの性能や消費電力をチェックする まずマザーボードのBIOSレベルでチェックをしてみる。すると、クロックが低く、かつコア電力が仕様とは違っている。
詳しく調べるとFSBが100と認識されており、レシオが6.0となっている。つまりクロックは600HMzと認識されている。FSBは133MHzのはずなので、おかしい。どうもマザーボードが正しく認識してくれていないようだ。次にコア電圧が1.575Vとなっている。仕様では1.45Vのはずだ。BIOSが古いかも知れないので、AOPENのサイトをチェックする。ボードのはR1.09で、最新のものはR1.10とあるので、入れ替える。しかし、新しいR1.10でも仕様通りには認識されなかった。

FSBに関しては100と認識されているので、BIOSの設定では100-129の範囲までしか変更できない。ここを120に変更する。レシオを15.0にする。これでクロックが1.8GHzとなって動く。コア電圧を1.175Vとする。かなり低く設定。しかし、問題なくLinuxはブートしワットチェッカーを使いマシン全体のの使用電力をチェック。アイドル時81W、CPU100%利用時88Wとなる。どれくらいの処理能力か見分けるためにbzip2を使って実験。

% time bzip2 -d -c linux-2.4.26.tar.gz2 > /dev/null
Athlon 1G (896MBメモリ) : 40 sec
Mobile AtholonXP-M 1.8GHz (1Gメモリ) : 23 sec

速度的にも満足だし。消費電力もマシン全体で90W以下なので問題もないだろうと思い、この構成にする。linuxのカーネルとgccを同時にコンパイルし、さらにpiで100万桁の円周率を計算させてみる。ロードアベレージは2.8まで上昇した状態になっていたが、特に問題もなくすべての処理は終了できた。


クロックやコア電圧を色々組み合わせを試してみた結果は次の通り。

クロック コア電圧 アイドル時
消費電力
CPU 100%時
消費電力
(bzip2 -d -c )
bzip2
30MB
500MHz 1.100V 69W 71W 51 sec
(*1)600MHz 1.575V 84W 87W 43 sec
1200MHz 1.175V 75W 81W 29 sec
1430MHz 1.175V 78W 84W 27 sec
1560MHz 1.175V 79W 85W 25 sec
(*2)1800MHz 1.175V 81W 88W 23 sec
1870MHz 1.200V 83W 90W 21 sec

  • *1: 何もせずにデフォルトにまかせるとこの値になる
  • *2: 現在使っている値 FSB: 120 x レシオ15 = 1800MHz
  • *3: 処理時間は3回程度実行してみての平均を四捨五入したもの
1.8GHzを決めた理由は特にはないが、なんとなくこの辺かな?という気持ちで決めた。
ちなみにAOpen AK77-600Nでの最小の組み合わせはFSB 100 x 5 / 1.100Vである。これはなかなか凄い。ちなみに電源を落とした状態での待機電力は4Wである。

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Mobile AthlonXP-Mは本当はPowerNow!があるのだが、このボードでは対応していないようだ。だがAOpenのマザーボードではEzClockといってアプリケーション上からBIOSをコントロールできる機能を持っている。Linuxからコントロールできるようになると、かなり面白いのだが、残念ながらそのようなツールはまだ存在しないようだ。

Barton コアのAthlonXPをクロックダウンさせ電圧を下げると実はAthlonXP-Mと同じになるのではないのか?とふと思う。


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すずきひろのぶ hironobu at h2np dot net 更新日: